倦怠感・疲労感はいろいろな理由でおこる
内科の症状でも多い症状である倦怠感ですが、健康な人でも、だるさ・倦怠感を自覚することはあります。健常者が感じる疲労は、睡眠などの十分な休息により回復するもので、生理的疲労と呼ばれます。
1. 受診の目安になる症状は?
症状の程度や回復スピードは人によって異なります。また、倦怠感・疲労感が強いまたは長く続く、ほかにも気になる症状があるといった場合は病気が原因の可能性も考えられるため、まずはかかりつけ医に相談したり、内科などの受診を検討したりするとよいでしょう。
いろいろな倦怠感の症状
- 疲労感・倦怠感が半年以上続いている
- 日常生活に影響が出るほどの疲労感・倦怠感がある
- 発熱がある
- 顔色が悪い
- 尿や便の異常がある
- 体重減少がある
- 咳、痰、息切れなどがある
- むくみがある
- 不眠や意欲低下などがある など
2. 倦怠感の原因は?
精神的疲労、生理的疲労、器質性疾患に分けられます。精神的疲労のうち、内因性精神疾患(統合失調症、うつ病、躁うつ病など)による倦怠感では、心療内科・精神科などでの治療を優先します。生理的疲労は、先に述べたように休息によって回復するもので、よりよい睡眠をとることを勧めます。器質性疾患による疲労には次のようなものがあります。
〇感染症 〇血液疾患 〇肝・胆道系疾患 〇腎疾患
〇循環器・呼吸器系疾患 〇内分泌疾患 〇神経系疾患
〇睡眠障害 〇慢性疲労症候群 など
※このような場合には原因に対する治療が必要です。