血小板とは、血を止める血液細胞

血小板は血管の傷ついた場所にいち早く付着し、その部分の血液を固まらせて応急的に止血します(一次止血)。その後、傷口に付着した血小板は、肝臓で作られる"凝固因子"の作用によって固められて、"血栓"、あるいは、"かさぶた"を形成します(二次止血)。血小板の異常の多くは、量の問題であり、血小板機能(付着など)はさらに特殊な検査を必要とします。

1. 血小板数の減少

1.1 偽性血小板減少症

測定条件による血小板値が低くなってしまう現象があります。健診などで血小板数の低下を指摘された場合は、まず、「本当か?」を確認する必要があります。というのも、通常の検査は、健診やクリニックでは採血から測定までに時間を要します。その間に採血スピッツの中で血小板が固まってしまうことがあります。そのため実際より低い値になることがあります。また、凝固しないための成分(EDTA)に過剰な反応を示してしまい、血小板値が低く測定されてしまうこともあります。当院では、常勤の臨床検査技師を設置しており、検査上の測定誤値を見逃がしません。

1.2 真の血小板減少症

特に、紫斑や鼻出血などの出血症状を伴う場合。血小板数が5万/μL以下の場合は早急に専門医の受診することが必要です。以下のような原因が考えられます。

  • 骨髄で血小板を十分に作ることができない
    再生不良性貧血や骨髄異形成症候群(MDS)、急性白血病、重度の肝硬変、アルコール依存症など
  • 作られた血小板が身体の中で壊される
    特発性血小板減少症(ITP)、薬剤性血小板減少症、膠原病、人工弁の不具合など
  • 血小板が身体の中で大量に消費される
    血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、大量出血など

2. 血小板数の増加

血小板数の増加を指摘された場合は、以下のような原因が考えられます。少なくとも血小板数60万/μLの場合は血液疾患の可能性があります。そのまま放置してしまうと血栓症(心筋梗塞や脳梗塞など)を発症する場合もあります。そのため、早めに専門医を受診が大切です。

  • 炎症や貧血などの刺激によるもの(反応性血小板増加症)
    重度の鉄欠乏性貧血、悪性腫瘍、肺炎などの炎症性疾患、抗がん剤投与後など。
  • 血小板が異常に多く作られる病気(原発性血小板増加症)
    本態性血小板血症、真性多血症、慢性骨髄性白血病など
    血栓症の高リスクになるケースもありますので、血液内科の受診をしましょう。