腫瘍内科
Oncology
- 腫瘍内科は、薬物療法(抗がん剤治療、分子標的薬治療)を中心に、緩和ケアも含めた総合的な目線で『がん』を診る診療科です。下記のような症状でお悩みの方は、どうぞご遠慮なくご相談ください。
- 体調不良(不明熱、体重減少など)が続いている
- からだにできもの(腫瘍)ができた
- 健康診断で異常を指摘された(胸部X線で腫瘤影があるなど)
- がんの診断を受けたが、高齢であったり、合併症(心臓や腎臓などの疾患)があるため治療に不安がある
- 日本人の死亡原因の第1位は『がん』です。また、2人に1人は『がん』にかかると言われます。最新がん統計:[国立がん研究センター がん統計] (ganjoho.jp)
- がん治療には早期発見と適切な治療がなによりも大切です。『がん』の早期治療・集中治療に挑まれることが死亡リスクを下げる大きな第一歩です。当院では、尿検査・血液検査のみ(スマート検診・N-NOSE・MB検査)で気軽にできるがん検診に取り組んでいます。
- がん予防・早期診断、早期・集中治療、維持療法・経過フォロー、緩和医療。がんと闘われる方には様々な段階がございます。外来の化学療法が必要なところから、地域の腫瘍内科専門医にかかることもひとつの形と考えます。がん治療に経験豊富な専門医がみなさまの悩みに対応します。お気軽にご相談ください。
当クリニックの役割
各種検査
がんを疑う症状は、原因不明な発熱が続いたり、体重が急激に変化する、隆起や腫瘤を自覚するなど様々なケースがあります。
横浜市のがん検診(大腸がん・肺がん・前立腺がん)を行っております。
当院では、血液検査のみで実施してますプチがん検診やMB検査をお勧めします。
健康診断や他院検査で異常が指摘された場合は、超音波検査やCT検査で精査を行います。
治療に繋がる重要な検査項目は、はやめに提出する方がいいが治療病院での精査が望ましいケースが多いので、組織検査や遺伝子検査のような特殊検査はご説明の上、実施させて頂きます。
当クリニックでは総合病院で行われた評価について、別の専門家より意見をきいてみたいセカンドオピニオンにも対応しております。主病院での検査・治療の継続が基礎になります(精査・治療中断が一番に恐れています)ので、診療情報提供書をご持参の上、ご相談ください。
※内視鏡検査(上部・下部、気管支鏡)、婦人科・泌尿器科検査は行っておりません。
※深い臓器の組織生検、特殊な遺伝子検査など総合病院での精査が必要な場合は、速やかに連携医療機関へご紹介をさせていただきます。
がん治療専門医による外来化学療法
がんの進行度・患者さんの全身状態は一様ではありません。
患者さま個々のケースに適合した薬物療法を行うには、複雑かつ高度な知識が必要となります。
分子標的薬など、高い効果が期待できる新薬が次々と臨床応用できるようになりましたが、これに伴って副作用も多様化し、ときには重篤な副作用が出現することもあるのです。バイオマーカーに立脚したがん医療の個別化も薬物療法を複雑にしています。当院では、標準治療を基礎にベストな治療を検討していきます。
腫瘍内科では、こうした副作用を軽減できるよう十分に留意し、最大限の治療効果を得るための治療を進めていく役割を担っています。必要に応じて、放射線治療科・外科など集学的加療の行える医療機関と連携いたします。
延命治療としての化学療法と緩和ケア療法は、どこかを境に切り替わるものではありません。
シームレスに移行できますように、がんによる症状(痛み、つらさ、不安など)の緩和にも細心の配慮を心掛けております。包括的で最良の治療を提供できますように「がん緩和ケア医・薬剤師・看護師」一丸となったチーム医療を展開しております。
がん治療方針、薬物療法についてのセカンドオピニオンについても対応しております。
※主病院・かかりつけ医療機関がある場合は、診療情報提供書をご持参ください。
腫瘍内科の主な対象領域
- 抗がん剤治療が有効ながん全般
- がんによる様々な苦痛を減らす治療
- 複数の治療法があり、選択に迷うケース
- 2つ以上の部位にがんがある場合
- 複雑な副作用の管理が必要な症例
- 原発不明のがん、希少がん
- がん以外の合併症(糖尿病、腎臓病、心臓病など)があるケースなど
在宅医療(がん末期の緩和ケア)
当クリニックでの治療が難しい領域に関しては、専門の医療機関と連携して対応してまいります。
終末期の患者さまについては、症状を緩和するための治療も提供しております。がんは生命予後に大きな影響を与えることもある疾患ですが、がんに伴う症状(癌性疼痛など)を和らげることによってQOL(生活の質)の改善につなげることが出来ます。詳しい内容は当院(在宅相談室)までご相談ください。
セカンドオピニオンとは、患者さまが、検査や治療を受けるあたって主治医以外の専門医に意見を求めることです。複数の専門医の意見を聞くことで、より適した治療法を患者さま自身が選択していくべきであるという考え方から生まれた制度です。
なお、相談後の治療につきましては、主治医に継続していただくことが原則であり、相談内容につきましても主治医に報告・共有させて頂きます。