横浜市で2025年7月1日から、帯状疱疹ワクチンの一部または全額を公費で接種できる制度が始まります。
対象者であれば費用の負担が軽くなりますので、ぜひご活用ください。


📌 帯状疱疹とは?

子どもの頃にかかった水ぼうそうウイルスが、加齢や免疫力低下で再活性化して発症する病気です。
主に 皮膚に痛みと発疹が帯状に現れ、発症後も痛みが続くことがある(後遺症率:約20%)病気です。


💡 どなたが対象?

横浜市に住民登録があり、2025年度(2025年4月~2026年3月)に以下に該当する方:

  • 2025年度内に65歳になる方(昭和35年4月2日~昭和36年4月1日生まれ)
  • 経過措置:年度内に70・75・80・85・90・95・100歳になる方(100歳以上は2025年度のみ)
  • 60〜64歳でHIVなどによる1級相当の免疫機能障害がある方

📅 接種開始日

  • 2025年7月1日から公費での接種がスタートします。
  • 対象の方には、6月下旬頃に横浜市から案内と予診票が届きます

⚠️ 注記:年度内(2026年3月31日まで)に2回目の接種を完了しないと、2回目は自費扱いとなる可能性があります。
特に**シングリックス®(2回接種)**をご希望の方は、早めの予約・接種をおすすめします。


💰 公費助成額・自己負担額(横浜市の場合)

ワクチンの種類接種回数予想自己負担額公費助成内容
弱毒生ワクチン(ビケン)1回4,000円指定額を公費助成
組換えワクチン(シングリックス®)2回10,000円/回各回に助成あり

▶️ 非課税世帯・生活保護受給者の方は**自己負担なし(無料)**で接種できます。


🏥 接種の流れ

  1. 横浜市から届く「予診票」をご確認ください(2025年6月下旬以降)
  2. 当院へ事前予約(1週間後以降)
  3. 予診票持参で接種(生ワクチン1回/シングリックス®は2回)

💼 持ち物

  1. 予診票
  2. 住所・氏名・生年月日を確認できるもの(健康保険証、運転免許証、マイナンバーカードなど)
  3. 1回目の予防接種済証(組換えワクチン2回目接種の場合)

よくあるご質問(FAQ)


はい、現在日本では以下の2種類の帯状疱疹ワクチンがあります:

ワクチンの種類回数特徴接種対象者
弱毒生ワクチン(ビケン)1回1回で済む/価格が比較的安い、効果持続約5年健康な方のみ(免疫力が低下していない方)
組換え不活化ワクチン(シングリックス®)2回免疫力が落ちた方にも使える/高い予防効果・長期間持続(約9年)健康な方・基礎疾患のある方どちらもOK
生ワクチン接種後5年で切替接種に有効

はい、生ワクチンを過去に接種した方でも、シングリックス®の追加接種が可能であり、推奨されるケースがあります。
特に、5年以上前に接種した方や、免疫力の低下が懸念される方は、効果の持続が短い可能性があるため、シングリックス®の再接種を検討しましょう。
詳しくは医師にご相談ください。


はい、可能です。
基礎疾患(糖尿病、心疾患、がん、腎疾患など)がある方は帯状疱疹を重症化しやすいことが知られています。
このような方には免疫への負担が少なく、効果が高い「シングリックス®」が推奨されます。

ただし、生ワクチンは免疫が弱っている方には使えないことがあるため、医師と相談のうえで適切なワクチンを選びましょう。


はい、副反応として以下のような症状がみられることがあります:

  • 注射部位の痛み・腫れ・赤み(特にシングリックス®で強く出る傾向)
  • 発熱や倦怠感(まれに1~2日程度)
  • アレルギー反応(非常にまれ)

どちらのワクチンも重篤な副反応はごくまれですが、接種後は15分間院内で経過観察を行います。


  • 妊娠中の方:原則として帯状疱疹ワクチンは接種できません
  • **授乳中の方:**シングリックス®は安全性が確認されており、原則接種可能です。

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