血液内科
Hematology
当クリニックは大学・総合病院と同様の中央検査会社と連携した精密検査が可能です。
治療後の経過観察、維持療法、内服抗癌剤による加療や評価を血液専門医が実施します。
下記のような際には、
どうぞご相談ください。
- 健康診断で異常を指摘された
(白血球数や赤血球数の異常、貧血を指摘されたなど) - 血液疾患の疑いがあると指摘された
(異常な細胞が検出された、血球数の異常値があるなど)
気になる症状(貧血・倦怠感・リンパ節の腫れなど)がある
貧血(動悸・息切れ・立ち眩み・胃痛など)
倦怠感(両肩が重い・寝汗をかいてしまう・睡眠がとれない・疲れがとれないなど)
リンパ節腫脹(全身、頸部・腋窩・鼠径部などのリンパ節が1cmを超える)
不明熱(発熱が続くがその原因が不明で、診断がついていないもの)
新型コロナ感染症や他の感染症が気になる
アレルギー症状が気になる
食欲が芳しくない、腹痛(胃痛)が続く
体重が増加/減少している
顔色が悪くなった
当クリニックの役割
血液の異常に対応します
総合病院クラスの精査が可能です。
様々な理由で血を造る機能に異常が起こると、血液内科専門医・臨床検査技師のもと精密検査を行い、治療を受けることが大切になります。当院では総合病院並みの精密な検査が可能です。また、迅速検査という当日に結果をご説明することができる機器を備えており、緊急性を判断しています。臨床では検査データの解釈は非常に大切ですので、一般内科・健診項目についても詳しくご説明をして、患者さまの治療に反映できるよう心がけています。
対応している血液疾患
- 難治性貧血(鉄欠乏性貧血、ほかの消費性貧血、葉酸・ビタミンB12欠乏性貧血など)
- 骨髄増殖性疾患(慢性骨髄性白血病、真性多血症、本態性血小板血症など)
- 血友病A・B、凝固因子欠乏症、血栓症
- 骨髄不全症(骨髄異形性症候群、再生不良性貧血、骨髄線維症など)
- 自己免疫疾患(特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血など)
- 悪性リンパ腫、モノクローナルBリンパ球増加症、慢性リンパ性白血病
- 多発性骨髄腫、単クローン性ガンマグロブリン血症(MGUS)
- ほか免疫不全などの異常、壊死性リンパ節炎等
※大病院で対応が必要な場合は、十分な説明を行い、速やかに転院調整をさせて頂きます。
具体的に対応している疾患や治療
- 良性疾患(溶血性貧血、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病など)の経過観察(特定疾患の記載も可)
- 点滴の抗がん剤治療を伴わない悪性腫瘍の治療および経過観察(骨髄増殖性腫瘍)に対するハイドレア、ジャカビ、瀉血。慢性骨髄性白血病のチロシンキナーゼ阻害薬の内服療法、中高悪性度リンパ腫や白血病の治療後経過観察、低悪性度リンパ腫・MDS・MGUSなどの経過観察。
- 血友病など、定期補充を要する血液内科疾患の維持療法。
- 悪性腫瘍治療中の患者さんの発熱時など体調不良時の初期対応
- ビダーザ、ベルケイド、エリスロポエチン、G-CSFなどの投与
- 瀉血・輸血療法
- 移植後患者さんの予防接種、定期健診、経過観察
- サラセミアの検査など
輸血療法について
血液専門医と臨床検査技師で安全な輸血医療を行います。
成人では胸骨・骨盤骨の内部にある 『骨髄』というところで血をつくっています。どのような血球かと言いますと、おもに白血球(感染とたたかう細胞)、赤血球(酸素を運ぶ細胞) 血小板(血を止める細胞)などがあげられます。
血液疾患にかかりますと、そのおおくはこれらの血液をうまくつくることができなくなってしまい、多彩な症状をうみだしてしまいます。検査データの結果も、すぐには判断のできないこともあり、診断までに時間がかかってしまうことも珍しくありません。
たとえば、十分に赤血球をつくることができないと、貧血状態になってしまいます。
脳に酸素を運ぶことが不足することで息苦しさを感じてしまったり、心不全が進行してしまったりと強い症状になることもあります。赤血球をうまく作り出すようなお薬や、赤血球を輸血することで、貧血にともなう症状をよくすることが期待できます。
ただし、輸血は他人の血液を補充する行為なので、注意しなければいけません。
他人からの赤血球が適合することの検査や、患者さんやご家族の十分なご理解とその上でのご同意を必要とします。安全面が最も大切なことですので、検査体制をしっかりした上でおこなっております。複数の検査や受診を要することなど、以下のような詳しい説明をご参照していただき一緒に協力して治療をおこなうようにしましょう。
輸血療法の適応があるのか・検査~治療までの具体的な流れについて、ご不明な点はどうぞお気軽にご相談ください。
抗がん剤・そのほか支持療法
適切な治療を、負担の少ない優しい治療を
造血の異常(無尽蔵に増え続けてしまう/減ってしまう細胞)は、お体の機能を下げてしまうことや、適切な治療を受けないことで命まで奪ってしまう可能性もございます。
標準治療にまさる治療をお勧めすることはありません。しっかり大病院での治療が必要なご病状については、その状態をよく説明したうえで連携医療機関へご紹介します。
大きな病院での通院について負担を感じられている患者さん・ご家族におかれましては、お近くで血液疾患のフォローを受けること/通院自体が難しいことなど、そのようなご意向に可能な限り寄り添っていきたいと思っています。当院ではスタッフ一丸となって、患者様の生活を第一に、適切な治療を・安全に・ご負担少なく続けていけるように診療を行ってまいります。
抗がん剤(免疫調整薬や分子標的薬も含む)は、細胞の増殖スピードを抑え、細胞の育つ環境として、免疫やホルモンバランスを整えます。支持療法とは、おもにがん治療における体調悪化を支える治療をいいますが、具体的には、感染症と戦うための抗菌薬・G-CSFや、赤血球を補充する輸血療法、血小板の消費を抑えるような支持療法を行っております。また免疫の活動をモニタリング・調整する治療も行っています。
在宅診療について
血液専門医が24時間365日対応します。
当院医師は、一般内科はもちろん、血液内科、腫瘍内科、がん緩和ケア(血液がん、固形がん)を特に得意としており、血液内科、消化器内科、神経内科、緩和ケア、訪問看護と幅広く経験した看護師たちが在籍しています。当院院長の経歴についてはこちらをご覧ください。
ファミリーホスピスなどの重症患者さんの療養にも対応した施設とも連携をとっておりますので、在宅相談室をご活用ください。